血液型や出身地のような指標で他人の性格や行動の傾向を決めてしまうことはありませんか?それは勿体ないと思います。
「計算だけで分かるもんじゃない!俺たちサイヤ人はな・・・」
ドラゴンボールのベジータの言葉が、不意に浮かびました。これは普通の人間にも当てはまると思って。
今回は『人間関係に悩みがちな原因』について心理学の研究から考察してみます。人間関係において何らかの悩みやトラブルをかかえがちな人は、もしかしたら勿体ない決めつけをしているからかもしれません。
「人を見る目がないのか、よく人間関係で損をする・・・」
そんな方は、良かったら読んでみて下さい。
「自分はもしかしたら勿体ない人付き合いをしているかも・・・」と自覚しておくだけでも、かなり気楽に生きられると思います(*'▽')
【偏見だらけで勿体ない】心理学の研究から考える、人間関係で悩みがちな原因
人間関係で悩みがちな原因の1つとして、『過度に単純化または画一化された思考を持っている』があると僕は考えます。
そういった思考・概念は『ステレオタイプ』と呼ばれているようです。『ステレオタイプ』の例は「A型は几帳面でO型は大雑把」や「沖縄出身の人は陽気で時間にルーズ」みたいなものです。
僕が新人研修中に行ったグループワークで、「太郎君が朝寝坊して遅刻する原因と対策」について議論するテーマがありました。
「太郎君は沖縄出身だから時間にルーズなんじゃない?」と真顔で回答した同期を思い出します(;'∀')(笑)
営業に配属されたそうだけど、彼は元気にしているだろうか?人間関係で悩んで辞めていなければいいけど。
ステレオタイプを持つ人は、個人にしか当てはまると確定していない事項を、さもその集団の共通事項のように捉えてしまう傾向があるようです。
A型の人にもいい加減なところはあるだろうし、O型の人だって細かくこだわるポイントはあるだろうし、沖縄出身でも時間に厳しい人は居るかもしれません。
なので、「ステレオタイプの特徴をもつ人は勿体ない」です(*'▽')
厄介なステレオタイプが人間関係の悩みを生み出すメカニズム
人の性格というのは遺伝と環境の2因子が複雑に相互作用して形成されるもので、また日常の様々な状況(会社での自分とプライベートの自分など)に適応するために変化する場合もあるようです(モード性格)。
だいたい、科学的根拠のない血液型診断や出身地で人の性格が100%分かったら人間関係に苦労しません。人の外見から生じる第一印象と同様に、ステレオタイプは1度持ってしまうと厄介なことになります(;'∀')
例えば「有名大学卒で頭が良さそうだけど、真面目で冗談が通じなさそう」というステレオタイプを持つと、その人が面白いジョークを言ったときの記憶は残らないのに、たまたま自分や他人の発言で本人が怒っているのを見聞きすると、「やっぱりあの人は冗談が通じない人だ」と思い込みが深まってしまいます。
つまり、『相手のことを1方向からしか見れなくなり、相手の良い面に気付きにくくなる』ということです。
人間関係に悩む原因の1つとして、ステレオタイプを持ったことで良い面を見なくなり、人付き合いの難易度を勝手に上げているということも考えられるのでは?(;'∀')
第一印象というものも、なかなかに厄介なものです・・・
余計な悩みを抱えずに人間関係を構築するコツ
全ての人を深く観察する必要はないと思います。深い関係になることがないと確信できるどうでも良い人に対しては、むしろステレオタイプのような『何も考えずに判別できる指標』はあったほうが気疲れしないでしょう。
目つきがヤバかったり、手にナイフを持っているようなどう見ても危ない人には無闇に近づくべきではありません。
ただ会社の同部署の人や趣味サークル等の仲間など、今後付き合いが長くなる可能性が高い相手には「ステレオタイプのような偏見は持つべきではない」と意識しておきたいですね(*'▽')
孫子の有名な言葉で、『敵を知り、己を知れば、百戦危うからず』というものがあります。『敵』の部分は友好関係になる可能性のある人全般も当てはまると考えれば、ステレオタイプの人のように指標だけで深く知ろうとしないのは勿体ないと感じませんか?
また『第一印象は好印象でも付き合いが長くなるにつれ相手の欠点が目立ってきて嫌になるパターン』にも冷静に対処できると思います。
「計算だけで分かるもんじゃない!俺たちサイヤ人はな・・・」と、計算尽くしの人造人間に対してベジータは言いました。
しかし僕たち地球人だって、「血液型の診断や出身地だけで分かるもんじゃない」と思います。
相手を色んな角度から見る。そうすることで余計に悩むことなく人間関係が構築できるのではないでしょうか?