「なぜだか今やっていることに集中できない・・・」
そんなことはありませんか?そんな時は、仕事や勉強等をする環境を変えてみるのが良いですよ(*'▽')
今回は『集中力を高める環境を探す方法』について心理学の観点から考察します。集中力を高めるには、環境を変えてみるのも手です。
実はとある心理実験から、『作業内容によって推奨される環境が異なる』ということが判明したのです!
「自分はなかなか集中力を高められない・・・」
「作業している時に気が散ることが多い」
そんな方は、もし良かったら読んでみて下さい。
心理学の研究から考える、集中力を高める環境の条件
集中力を高めるための環境は、実行しようとしている事に対してあなたがどれだけ慣れているかによって正反対な特徴をもつようです。
もしその作業に慣れているのであれば『周囲に人が居て適度に騒がしい環境』の方が作業効率が上がるようです。逆に慣れていない場合は、周囲に人が居たり騒々しい環境は逆に効率が下がってしまうようです(;'∀')
慣れた作業で集中力を高める方法『社会的促進』
米国の心理学者であるトリプレット氏は、他者の存在による作業効率の影響を調べるために『糸巻き実験』を行いました。
釣り竿のリールを改造した糸巻き装置を2台つくり、その装置を使って1人で巻く時と2人で巻く時の巻取り時間を計測した。
1人で作業するより2人で作業したほうが糸を巻く速度が上昇した。
つまり、『他者の存在により作業効率が上昇する』ということです(*'▽')
このような現象を『社会的促進』と呼ぶそうです。
「特定の仕事や勉強が、1人だとなぜかだらけて集中できない・・・」と言う時はありませんか?それは恐らくあなたにとって慣れたことであり、周囲に人が居て適度に騒々しい環境では見違えるように集中できるかもしれませんよ!
僕も勉強している時になんだか集中できなくなったら、カフェや図書館に行ってます。周囲に人が居る環境は、1人で居る時とはまた違った緊張感を生むのかもしれません。
慣れない作業で集中力を高める方法『社会的抑制』
しかし、他者と一緒ならどんな作業でもOKというわけではありません。周囲に人が居ることで逆に効率が落ちてしまう現象は『社会的抑制』と呼ばれています。
「慣れない作業や自分が苦手な作業をしている時、周囲に誰かいるとなかなか集中できない」ということはありませんか?それが社会的抑制です。
アメリカの社会心理学者であるロバート・ザイアンス氏によると、「社会的促進or社会的抑制のどちらになるかは、その作業の習熟度により決まる」とのこと。
もし友人に「一緒に勉強しよう!」と誘われても、それが苦手な分野なら無理に誘いに乗らないほうが良いかもしれないですね。
僕は慣れない仕事やまだ知識の足りない分野を勉強する時は、人気の少ない場所または人の少ない時間帯で実施しています。慣れないうちは、時間がかかったとしても人の横槍を入れず自分であくせくした方が学びが大きいのではないかと思うのです。
社会的抑制と社会的促進については、以下のサイトも参考にしてみてください。
⇓
psychoterm.jp
アイデアの浮かぶor浮かばないも環境に起因する!?
周囲の環境は、作業の効率以外にも影響を与える可能性があるようです。アイデアに関して論理的に解説している『アイデアの科学』という本では、アイデアを作るための基礎トレーニングとして『大人の秘密基地を作る』ということを提案しています。
大人の秘密基地といってもいかがわしいものではなく、『自分がリラックスできる環境』ということだそうです。
またメンタリストのDaiGo氏は自身の著書『自分を操る超集中力』内で、白色電球などの黄色い光の下や天井の高い場所、適度に騒々しいカフェは、アイデア出しなどの創造性を求められる作業に適した環境だと述べています。
僕を含む多くの人がカフェに籠って作業をするのも、なんとなく体感しているからかもしれません。
ただアイデアが浮かびやすい環境といっても、その人の『慣れ』が関わってくるのではないかと僕は思います。
もしアイデアを考えるのが得意な人であれば他の人と一緒に考えたほうがより捗るかもしれないし、アイデアを考えるのが苦手な人にとっては、周囲の人が居ることでむしろプレッシャーな可能性も。。。
前項でも書きましたが、僕はやる内容によって作業する場所を考えています。
自分のレベルに合わせてどこで作業するか?それを考えるのもなかなか面白いものです(*'▽')
なので、『やりたいことによって場所を柔軟に変える』のが良いと思います。