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【好きをお金に変える心理学の書評】『好きなことを仕事にして生きていく』という考えを変えてくれる本

吾輩はぬこ将軍である。『好きなことで生きていく』というフレーズは少し前からよく聞く。

You Tubeの広告とともにそのフレーズは登場したのではないだろうか?


『好きなことで生きていく』というのは、言葉通りにみると人生の理想的姿である。

現実はそう上手くはいかないと分かっていながらもその言葉に翻弄されてしまう人は少なくないだろう。


今回はそんな『好きなことで生きていくという言葉に翻弄されてしまう人に読んで欲しい本』について書く。

かくいう吾輩も、好きなことで生きていくという言葉に誘惑された1人である。

しかしこの本を読んだことで、「本当に好きなことで生きていくとは何か?」を考えるチャンスを得た

『「好き」を「お金」に変える心理学』との出会い

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メンタリストのDaiGo氏が書いたこの本に出会ったのは、吾輩が仕事についてかなり重く悩んでいた時のことである。


この時は『会社員vsフリーランス論争』が流行りつつあり、「もう会社なんて辞めたい!好きなことだけして生きてやる!」という想いも強く、独立や起業関連の本を色々買っていた。


「好きなことでお金稼いで生きていきたい!」

そんな興奮気味の吾輩の頭を冷やしてくれたのが、『「好き」を「お金」に変える心理学』である。


「今の仕事がつまらない」、「会社なんか辞めて好きなことして稼ぐ」

そういったことを考えている人は、一度この本を読んでみて欲しい。

他の本にはない、『本当に自分の好きなことを仕事にして生きていく』にはどうすれば良いか?が分かるはずである。

『「好き」を「お金」に変える心理学』の内容

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『「好き」を「お金」に変える心理学』の構成

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「「好き」を「お金」に変える心理学だから、これも独立や起業を推奨しているんでしょう?」と思った人、そうではない。

この本では、会社をすぐに辞めることは推奨していない

むしろもっと現実的に、今の仕事環境から考えることを推奨している


この本ではまず『お金に関する誤解』について解説している。「好きなことして稼ぎたい!」という人が居るかもしれないが、この本は前書きも大事なことが書いているのでしっかり読んで欲しい。

稼ぐだけでなく、お金の使い方も大切であるという事実に気付けるからである。


そしてお金に関する誤解を解いてからがこの本の本番である。

帯に書いてあるように『無限にお金を生み出す』ための手順を丁寧に、時折心理学の法則を交えつつ解説してくれる。

その手順とは、『①本当に好きなことを見つける②好きなことを極める③好きなことを収入に結び付けていくための工夫をする④好きなことで得たお金を再投資する』の4ステップである。


他の『好きなことで生きる系の本』よりもこの本は今の環境で『本当に好きなこと』を見つけ、『本当に好きなことをお金に換える』ための方法を具体的に解説している。

『フロー状態』(我を忘れて没頭する状態)なんて言葉は初めて知ったが、本書ではフロー状態に入るための条件も解説してくれているので、お陰で本当に好きなことに気付くことができた。


ちなみに『フロー状態』は、仕事や勉強を『すぐやる脳』をつくるのにも重要な要素である。

詳しくは以下の記事に書いている、良かったら読んでみて欲しい。

【すぐやる脳のつくり方の書評】踏み出せない自分を変えるならこの本から - ぬこ将軍のひとり冒険の書

『好きなことを仕事して生きていく』の「好きなことって何?」を考えさせてくれる本

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個人的に、『本当に好きなことを見つける方法』は「好き」を「お金」に変える心理学において最も大切なポイントではないかと考えている。

ここを間違えてしまうと、いくら好きなことに集中しても幸せになれないからだ。


勘違いしてはいけないが、好きなことといっても何でも良いわけではない。食事や遊びや物を買うような単なる『消費』ではなく、『投資』して自身の経験やスキルになるようなものでなければならない。

本書では本当に好きなものが判明した後の、『好きなものからお金を生み出す方法』と『好きなことへの投資』についても具体的に解説している。

だからこの本を読めば、好きなものに集中して投資していこうという気持ちになると思う。


以下、好きをお金に変える心理学より引用

知識や経験、スキルは、自分の頭の中にあるので、誰も奪うことができません。もしお金を失うことがあったとしても、持っている知識や経験、スキルを使って、またお金を生み出していけばいいだけのことです


本当に好きなものが分かり、そこに集中して投資していくことで知識やスキルがどんどん磨かれていく。

その結果、好きなことを仕事に出来るし、好きなことでお金が生まれるし、さらに仕事を楽しくすることができるのではないだろうか?


今の仕事に不満がある人は、2章は熟読してほしい。この本の2章では好きなことの見つけ方と好きなことの極め方を書いているから。

「好き」を「お金」に変える心理学を読んだ感想

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吾輩は、『気になったことや興味のあることを調べること(体験すること)』が好きだと気付いた。時間が経つのがあっという間に感じるし、周囲も気にならないくらい夢中になれる。

だから同級生が「勉強嫌だわ~」という態度丸出しの中、吾輩は勉強が全然苦に感じなかったのだろう。むしろ新しいことを学べる勉強は楽しかった。


また「好き」を「お金」に変える心理学では、『好きなことからお金を生み出すためには周囲へ好きなことをアピールすることが必要』と解説している。

だから吾輩も自分の本当に好きなことに気付いた時、当時の上司との面談で自分の好きなこととそれに基づく適性を正直に言ってみた

吾輩の気持ちをくみ取ってくれたのか、その後吾輩は今の研究職に異動したのである。

大変なことは色々あるが、仕事の一環で好きなことに打ち込めてはいるし、会社を辞めなくて良かったと思っている。

「好き」を「お金」に変える心理学はこんな人におすすめ

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この本は、以下のような人に読んで欲しい。

  • 自分の好きなことが何だが分からない
  • 今の仕事に不満があり、退職も検討している
  • 好きなことでお金を稼ぎまくりたいと思っている


自分が本当に好きなこと、そしてただ稼ぐだけでは幸せになれないことを、この本を読んで気付いた。

この本は、『好きなことを見つけて幸せになるための心理学』であると吾輩は考える。

もし今の生活に不満が募ったら、この本を読んでみて欲しい。


そしてありがちな『会社員vsフリーランス論争』なんぞ気にせず、会社員にしろ独立起業にしろ自由に生きて欲しいし吾輩も目指している。

一緒に頑張ろう!