「あの人は仕事があまり出来ないのに、なぜか周囲からの人望が厚い・・・」
そう感じる事はありませんか?実はそれには、ある行動が関係しているかもしれません。
今回は『頼りになるという評価を受ける意外な基準』について心理学の研究から考察してみます。とある心理学の研究から、「この人は頼りになる!リーダーにふさわしい!」という評価を貰える意外な基準が見えてきました!
そしてその心理学の研究からすると、その人の内面の能力まで分からないままリーダーとして周囲の人が評価してしまう可能性があるのです(;'∀')
「なんであんなに人を振り回す無能上司がリーダーなんだ?」
そのような悩みを抱えている方は良かったら読んでみて下さい。
また「自分がリーダーになって、職場のみんなを引っ張っていきたい!」という熱意を持つ方にも参考になると思うので読んでみて下さい。
心理学の研究で見えてきた、なぜか評価される人の行動基準
なぜか評価される人の行動基準、それは簡単に言うと『言い出しっぺ(一番先に発言する人)』のようです。
カルフォルニア大学で社会心理学を研究しているキャメロン・アンダーソン教授とニューヨーク大学のギャヴィン・キルダフ准教授が行った心理実験がそれを示唆しています。
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お互いを知らない学生を集めて4人ひと組のグループを10組つくり、チーム内で数学の問題を解いてもらう(その様子は録画されている)。
Aチーム:それぞれのグループ内でリーダーを決めてもらう
Bチーム:録画を見るだけの野次馬として、「誰がリーダーにふさわしいか?」を選んでもらう両チームでリーダーに選ばれたのはほぼ同じ人だった。
選ばれた人の特徴は、
- 数学の能力が高い人ではない
- 共通して、一番最初に発言した人
ちなみに、グループで出した答えの94%はリーダーが最初に提案したものだった。
この心理実験から、言い出しっぺ、つまり『最初に発言する人は発言力も高まりやすく、リーダーにもなりやすい』という傾向が見えてきました。
あなたにも以下のような経験がありませんか?
- グループワークで最初に自分が発言して、気付いたらグループのリーダー的立ち位置に居た。
- とある計画の提案を最初に自分がして、その後プロジェクトのリーダーになっていた。
言い出しっぺの法則という言葉があるように、人は最初から積極的に発言する人に信頼を寄せ、ついていきたくなるのかもしれませんね(*'▽')
【本当に有能or承認欲求だけの無能】リーダー決めでの注意点
もし自分がリーダーになりたいor誰かをリーダーに迎える場合は、先ほどのカルフォルニア大学の研究を頭の片隅に入れておいたほうが良いと思います。
最初に発言する人が本当に有能ならば理想的なチームになりますが、積極的な発言をする人が無能の可能性もあるので、安易に言い出しっぺの法則に従うのは危ないです(;'∀')
仕事は上手く進まず、ストレスが急増することでしょう。。。
無能な言い出しっぺとなると、僕は学生時代の無能な実験班リーダーを思い出します。積極的に発言するので、最初は「頼りになるなぁ」と感じて彼の言うことを信じてしまっていました。
しかし時間がたつにつれて彼のリーダーシップでは実験が上手くいかないことが明白になり、最終的に別の人がリーダーシップをとることで落ち着きました。
最初から積極的に発言する人に対しては、つい頼りたくなってしまうのかもしれませんが、その人の能力を知らないまま安易に信じ込んでしまないようにしたいですね。
本当に優秀なリーダーなのか、それともただ「周囲に認められたい」、承認欲求が高いだけの人なのかを見極める術が欲しいところです(;'∀')
逆に自分がリーダーになりたい!という方も、積極的に発言するだけでなく内面も磨いていきたいですね。