ゼロからの業務効率化ノート

30代未経験から始まったノーコード&Pythonチャレンジ

【3つのキーワードでコントロール!】心理実験で分かった、他人の仕事へのモチベーションアップを導くお願いの言葉

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「人へ仕事をお願いしたい時、なんとお願いすればちゃんとやってくれるか分からない。。。」

人へ何かをお願いするのが苦手という人、結構多くないでしょうか?

自分もそうです。しかし全部自分でやっていたらいつまでも終わらないし、上手くお願いできないと望み通りの結果は得られませんよね。。。


今回は『他人のモチベーションアップを導くお願いの言葉』について書いていきます。

「人にお願いするのが苦手で、いつも自分でやってしまう。。。」

「部下や後輩に何かを頼んでも取り組むスピードが遅く、やる気がなさそう。。。」

そういう人は、あなた自身がラクになるために重要なことだと思うので是非読んでくれると嬉しいです。


自主的に協力してくれる人が増えれば課題の進みが早くなり、あなたの負担も軽くなって自分だけの時間を楽しむ時間が増えることでしょう



相手の仕事へのモチベーションを上げるようなお願いの仕方できていますか?

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あなたは他人へ何かをお願いする時、なんと言ってお願いしていますか?

「これ、やっといて!」、「あれ、お願いね!」、「あと、それの件もやっといて!」こんな感じでしょうか?

忙しいと全部見ている暇はないと思いますが、お願いを受けた相手の反応や動きはどうでしょう?あなたの望む通りに働いていますでしょうか?


もしあなたの望むような結果が得られないのであれば、それはもしかしたら相手のモチベーションの問題かもしれません。モチベーションが低いと活発に動きにくく、決められた時間内に思うような結果を出すのも難しいと思います。


モチベーションの低い理由は色々あると思いますが、相手のモチベーションを上げるお願いの仕方を知っておけばモチベーションが下がるのを防げると思います。

仕事へのモチベーションアップを導く、3つのキーワード

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では相手のモチベーションを上げるお願いの仕方とはどういうものか?実はそれは、ある3つの言葉がカギになっているようです。

それが以下の3つです。

  1. 理由
  2. 同情
  3. 選択

どういうことか説明するために、とある実験についての話をここでします。


心理学者のエドワード・L・デシという人は被験者に、『コンピューターの画面に小さな光の点が現れるのをただじっと見つめてもらう』という退屈な課題に取り組んでもらうことにしました。その際にA,B,C,Dの4つのチームに分け、以下のようなことをしました。

  • Aチームには「集中力を高めるための実験です。航空管制官の訓練とほぼ同じものです。」と理由を説明した。
  • Bチームには「こんなことやりたくないですよね。」と同情した。
  • Cチームには「やってもやらなくても結構です。もしよかったら」と<b>選択をしめした。
  • Dチームには特に何も言わず、ただ課題をやらせた。

参考*1

その結果、A,B,Cチームはいずれも、Dチームより自主的に課題に取り組んだそうです。この実験で分かったのは、『相手の気持ちに寄り添うと動いてもらいやすい』ということでした。

このことから、『理由』『同情』『選択』の要素をお願いの言葉に盛り込むことで相手のモチベーションが上がり、自主的に動いてくれやすくなると考えられます。

あなたも3つのキーワードを意識して、これからはお願いをしてみてはいかがでしょう?相手が自主的に取り組んでくれれば仕事の効率がアップし、あなたの自由な時間もきっと増えるでしょう

【具体例】無意識にやっていた『背景説明』が後輩のモチベーションアップに繋がっていた件

ここで僕の事例を書いておきます。図解 モチベーション大百科を読むまでは知りませんでしたが、無意識に相手のモチベーションアップに繋がるお願いの仕方をしていたようです。


自分は半年ほど前から化学分析の仕事をしていますが、分析実験自体は後輩にお願いして、自分が結果をまとめて報告するという形が多いです。

お願いする時は「なぜその分析をやるのか?なぜその操作をするのか?」という説明をした上で作業してもらい、後輩は気付いた点や疑問点を都度質問しながら進めてくれます。


それである時、後輩にこう言われました。「モフ太郎さんは丁寧に説明してくれるので実験作業しやすいし、気軽に聞きやすくて仕事しやすいです。」と。

話を聞いてみると、どうやら僕が配属になる前の前任者はかなり怖い雰囲気の人だったそうで、特に背景や理由の説明なしに「これをやっといて下さい。」、「ここはそうせず、あのようにして下さい。」と『やって欲しいことだけ』を指示していたそうです。

そんな雰囲気だったので後輩は委縮してしまい、変だと感じても聞きにくかったのでひたすら言われたことだけやる仕事ぶりだったようです。


これではモチベーションも上がらないし、ミスに気付かないまま仕事をしていたら思うように進みませんよね?実際に後でミスに気付くことが多かったようで、何度もやり直したことがあったそうです(;'∀')

後輩の話と心理実験の話を聞くと、やはり相手のモチベーションアップに繋がる言葉を選ぶことは重要なことだと思えます。

この記事の参考文献


仕事を進めるうえで、なかなか上手くいかないこともあると思います。そのストレスが蓄積して取り返しのつかないことを起こさないように、『10分で出来るストレスマネジメントの方法』は把握しておいた方が良いと思います(*'▽')

【イライラしたときやストレス対処法に是非!】誰でも10分くらいで出来るストレスマネジメント - 天ゆる~天下一ゆるいライフハックを実践するブログ~

*1:図解 モチベーション大百科 池田貴将 編著