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踏み出せない自分を変えるならこの本から【すぐやる脳のつくり方の書評】

吾輩はぬこ将軍である。『ぐずぐずせずにすぐにやる』ことは心掛けてはいるがなかなか難しいこともある。

「あれこれ考えていたら、何も出来ていないのに時間だけが過ぎる」そんなことがよくあることではないだろうか?


家の積ん読を一気に読もうとした途中で面白い本を見つけた。それもまた、ゼロ秒思考などとは別の観点で参考になる本だった。


というわけで今回は『すぐやる脳のつくり方についての書評』について書いていく。

やりたいこと、やるべきことになかなか踏み出せないという貴方は、この本を読んでみて欲しい。


踏み出せない自分を変えるには、脳からということがきっと分かる。

『結果を出せる人になる!「すぐやる脳」のつくり方』について

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結果を出せる人になる!「すぐやる脳」のつくり方の著者は、脳科学者の茂木健一郎氏である。

頭が良くなる『アハ体験』を、テレビ番組などを通じて日本へ拡散した人でもある。


茂木健一郎氏が、色々考え過ぎて動くに動けない現代人の脳について問題提起し、すぐやる脳に変えるための行動指針を脳科学の観点から提案している本である。

大事なところは太線で書かれているので、時間が無い人でも太線の箇所だけ読めば要点はつかめるようになっていて親切である。

『結果を出せる人になる!「すぐやる脳」のつくり方』の内容

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『結果を出せる人になる!「すぐやる脳」のつくり方』の構成

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あなたは上の絵のどちらだろうか?多くの人が『ぐずぐず脳』で悩んでいると思う。

本書は6章から成り立っており、まずはぐずぐず脳の問題点とぐずぐず脳になる原因を解説している。


仕事などでよく、「この問題については、取り掛かる前に慎重に検討しなければ・・・」「理想はこうだが、現実的に考えると・・・」といった塾考する状態になることはよくあると思う。

特に会社ではよくあるシーンではないだろうか?


しかし著者はこうした状態を『脳の抑制』ととらえ、それが『ぐずぐず脳』の根源であり、いつまでも仕事が終わらないと提唱している。今まで当たり前にやっていたことがぐずぐず脳の原因になっていたとは、吾輩は衝撃を受けた。


そして現代人が『すぐやる脳』になるためには脳の抑制解除が必要であり、脳の抑制解除のための行動や意識のかけ方を多く解説している。

どれもそんなに難しいものではないが、いきなり全てを実践してみるのは大変だと思うので、自分にあった方法を選んで実践してみるのがよさそうである。


ちなみに脳の抑制を解除してすぐやる脳になるためのノウハウは、『リスク』や『脳の自律メカニズム』、『脳内ToDoリスト』といった様々な観点から解説している。

その中でも自分が良いなと感じたのは、『脳の自律メカニズム』である。

脳をやる気にさせる『自律』のメカニズム

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せっかく本で参考になることを知ったとしても、肝心のやる気がなければ無意味である。

本書の第4章では、『脳をやる気にさせる自律のメカニズム』について書かれている。4章を読むことで、あなたの脳もやる気になるだろう


簡単に書くと、脳をやる気にさせる自律のメカニズムには6つの要素がある。

  • 自分事への置き換え:やらされてる感をなくす
  • ゲーミフィケーション:目標や課題を乗り越えた時の満足感
  • 自分との対話:自己の客観的把握
  • 小さな成功体験:他人ではなく自分が成功だと思う事の積み重ね
  • フロー(周囲を気にしない)状態:周囲を気にせず、時間が忘れるくらい集中する
  • ライバルから学ぶ:ライバルから勝利の要因や課題の乗り越え方を学ぶ


個人的には、4章が一番好きであり重要であると考えている。本書にハマるためにも、最初に4章を読むことをおすすめしたいくらいである。

「今自分がやっている仕事や勉強を、いかに自分の中に落とし込めるか?」それがポイントだと思う。

今思えば、学生時代に周りが「勉強きらーい!」と騒いでいる中、吾輩は勉強が苦ではなかったのは、知らずのうちに勉強を自分事へ落とし込めていたからかもしれない。

『結果を出せる人になる!「すぐやる脳」のつくり方』を読んだ感想

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本書を読んでいて気付いたが、吾輩は『すぐやる脳』の人になりかけている

本書では『すぐやる脳をつくる3つの原則』の1つとして『瞬間トップスピードを習慣化する』と書いている。

仕事に置き換えると『朝、出社して席に着いた途端にスタートが切れる』ということらしい。


ここを読んだ瞬間に「あっ、そういえば!」となった。吾輩はとある方法を実践したことで朝からロケットスタートを切れる。

だた前日にその日の予定を簡潔に書くだけだが、詳しくは以下の記事を読んでみて欲しい。

【テンプレート不要!紙とペンだけ】朝からスタートダッシュできる仕事のToDoリスト - ぬこ将軍のひとり冒険の書


あと自分に足りないのは、『自分事への置き換え』だと感じている。今やっている仕事の目標や課題を見極めた上で行動できるようになれば、吾輩は『すぐやる脳』の人により一歩近づけるだろう。


そしてなぜ著者がすぐやる脳になることを勧めているのか、以下の主張で分かった気がする。

一番重要なことを見極め、すぐさま行動に移す。自分に厳しく、他人に喜びを与えることを目指す―。

私は日本の若い方々、そして働き盛りの方々に、そんな風にチャレンジスピリットに溢れた、行動する人になってほしいのです。

(6章:「すぐやる脳」に変われば人生がガラリと好転する!より引用)

一番重要なことを見極め、すぐさま行動に移す。自分に厳しく、他人に喜びを与えることを目指す―。

そういう人こそが『すぐやる脳の人』なのだろう。

『結果を出せる人になる!「すぐやる脳」のつくり方』はこんな人におすすめ

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『結果を出せる人になる!「すぐやる脳」のつくり方』は、以下のような人におすすめである。

  • 何かを始めようとしても、色々考えてしまいなかなか動きだせない
  • 仕事や勉強を始めるようとした時に、要らないことをしたりスマホをいじってしまう
  • 自分を変えるために、まずは脳から改革したい


著者はすぐやる脳を色んな表現で言い換えているが、その1つが以下のとおりである。

今、一番重要なことは何なのか、それを判断しながら瞬時に自分の舵取りをしていく脳のバランス感覚

多くの情報が飛び交い、それらの情報に惑わされやすい現代だからこそ、この『すぐやる脳』は必要ではないだろうか?


今までの自分を変えるためには脳から始める。そのための本が、『結果を出せる人になる!「すぐやる脳」のつくり方』であると吾輩は思う。


ちなみに、本書は脳について書かれた本である。仕事や勉強に活かせる実用的なテクニックはほとんど書かれていない

『すぐやる脳』だけでなく『すぐやる技術』が欲しい人におすすめしたい本について、以下の記事に書いているので良かったら読んでみて欲しい。

【『速さは全てを解決する』の書評】仕事でもそれ以外でも、スピードを高めたい人は一読すべき本 - ぬこ将軍のひとり冒険の書