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【非常識な成功法則の書評】お金や目標設定の問題に向き合いたい人に読んでほしい本

吾輩はぬこ将軍である。相変わらず積ん読をしている。

最近買った本や数年前に買った本まであり、読破までの道は遠い。



今回読んだ本だが、なぜ買ったのか正直覚えていなかった(笑)

多分、仕事で行き詰っていて「ちくしょー!独立してやる!」って気持ちで買った本なのかもしれない。。。

しかし今読んでみると、起業関連の本かと思いきや、『経験論中心ではあるがお金や目標達成についての悩みを解決するためのヒントが書かれてる本』ではないかと感じた。


というわけで今回は『非常識な成功法則の書評』について書いていく。

「お金が全てではないと分かってはいるけど、現実はつらい・・・」

「目標を立てても達成できなかったり、達成してもなんか幸せを感じない」

そんな人は是非とも読んでみて欲しい本である。答えが見つかり、やるべきことが明確に見えるだろう。

『非常識な成功法則』について

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非常識な成功法則にてお金と自由をもたらす8つの習慣を書いたのは、神田昌典氏である。

神田氏は外務省⇒米国家電メーカー⇒経営コンサルタントという経歴を持ち、多数の成功企業を輩出した実績をもつ凄い人である。


この『非常識な成功法則』は本人曰く『一番書きたくなかった本』とのこと。本書の冒頭で「成功法則は、嫌いだ」と書いているくらいだから、この本は一番嫌いな本なのだろう。

本書は今までの成功法則の本とは違って『謙虚に生きよう!』とか『人との出会いを大切に!』とかいった綺麗事は書いておらず、意外とシンプルな習慣について詳しく解説している


神田氏が赤裸々に粗削りで書いた本であるが、それが25万部を超えるベスト&ロングセラーとなり、2011年に新装版としてリニューアルされた。今回紹介するのは新装版である。

『非常識な成功法則』の内容

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『非常識な成功法則』の構成

この本は、プラス思考を並べ立てる本でもなければ、精神論を語る本でもない。また「俺はこうして成功した。だから、あなたもこうするべきだ」という説教をたれる本でもない

前書きより引用

上のように書いてある通り、本書は成功法則の本にありがちな「大きな目標を持とう!」、「感謝を忘れないようにしよう!」、「謙虚に生きよう!」といった精神論や根性論は書かれていない

著者は前書きにて、今までの成功法則の本は成功者が自戒のために書いた差し障りのない『常識的な成功法則』であり、常識的な成功法則は凡人にとってはマイナスだと問題視している。


そして解決策として、著者自身の経験談とコンサルタントとしての実績例とフォトリーディングの3つをベースに、8つの習慣を順番に説明している。

8つの習慣は以下のとおり。

  1. やりたくないことを見つける
  2. 自分にかける催眠術
  3. 自分に都合のいい肩書きを持つ
  4. 非常識的情報獲得術
  5. 殿様バッタのセールス
  6. お金を溺愛する
  7. 決断は、思い切らない
  8. 成功のダークサイドを知る


1つ1つの習慣はそこまで長くなく、かつ分かりやすく解説されているので読みやすい。また著者曰く「すべてをやっていただく必要はない」とのこと。

吾輩は読んでみた感じ、『やりたくないことを見つける』『お金を溺愛する』の2つの習慣に特に興味を持った。


*フォトリーディングについては、最近は『効果が無い』という検証結果も出ているらしい。あくまで参考程度に読めばいいと思う。

news.livedoor.com

第1の習慣:やりたくないことを見つける

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『目標を紙に書くと実現する』そうだ。

多くの読者の方はそう書かれて驚くかもしれない。ただし、それは『良い目標を立てたとき』のみである。

その良い目標を立てるためには、『やりたくないことを見つけてから本当にやりたいことを明確にする』と本書では書かれている。


なぜ最初にやりたくないことを見つけるのかと言うと、『自分が思っているやりたいことは、自分が自覚していないことや世間体に影響されているものが多いから』とのこと。

すなわち、『やりたいことにはやりたくないものも含まれている』ということである。

「目標を設定しても上手くいかない・・・」という人は、第1の習慣は是非とも読んでみて欲しい。


ちなみに本書では、『なぜ紙に目標を書くと実現するのか?』についても書かれている。どうやら『脳のメカニズム』が関連しているらしい(潜在意識にインプットしておけば脳が情報を集め続けるとか)。

紙に書くことの効果は吾輩も気になるので、別途調べてみようと考えている。

第6の習慣:お金を溺愛する

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お金も欲しいし、また社会に役立つ人間になりたい。他人からも愛されたい。結局、全部欲しいわけだ。

ところが、一挙に「お金」と「心」の両方を得ようとすると。これがなかなか難しいんだ。

序章 成功は「悪の感情」から始まるより引用


上の写真の図に、著者の言いたいことが現れている。

『お金と心の問題を分けて、まずは金銭面で豊かになってから、必死になって心の面も豊かにする』のが最短の成功ルートだそうだ。


しかしこうなると、「お金を稼ぐのは卑しい」といった罪悪感が湧く人が多いと思う。そこで役立つのが第6の習慣だと吾輩は考える。

第6の習慣では『お金に対する罪悪感の消し方』について説明しているので、「お金を稼ぎたいけど、なんとなく罪悪感があって心が晴れない」という人は第6の習慣から読んでみると良いと思う。

『非常識な成功法則』の感想

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今までの常識とは異なることを書いているため、怒る人もいるかもしれないと神田氏は書いているが、吾輩は読んでいても怒りは感じなかった。

むしろ過去に読んだ本と比較してみて「似たようなことが書かれているな」と感じたり、「自分はこっちの考えかな」と考えたりと、読書を楽しむことができた。


正直、驚きというよりもむしろ「なるほど」と思ってしまった。

吾輩は普段から『紙に書く』というのを習慣にしている。思考整理にも使っているし、頭の中のモヤモヤをスッキリさせるときにも紙に書き出すようにしている。

非常識な成功法則を読んだことで、紙に書くというのは本当に効果が大きいと改めて感じたのである。


参考記事


また本書ではお金に対して多くの人が抱きがちな罪悪感の消し方について説明しているが、『「好き」を「お金」に変える心理学』という本でも、お金に対する勘違いを解消してくれる。

『お金の使い方』に興味がある人はそちらの本も読んでみて欲しい。きっと好きなことにどんどん投資したくなるだろう


参考記事


ちなみに『「好き」を「お金」に変える心理学』では、『年収を上げる』ではなく『自分に必要十分なお金』を目指すことを主張している。

お金に関しては、吾輩にはそちらの主張の方が好きである。

非常識な成功法則は、お金や目標設定の問題に悩む人のヒントになる本

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非常識な成功法則は、以下のような人におすすめである。

  • 目標設定の仕方が分からない人、うまく出来ない人
  • お金と心の問題で振り回されて嫌になっている人
  • 今までの『成功法則』にうんざいりしている人


非常識と書かれているから、手に取りにくい人もいるかもしれない。しかし中身は全く呆れるような内容ではない

今まで色んな成功法則を読んでも上手くいかなかった人は、これが最後のチャンスだと考えて読んでみると良いと思う。


特にお金や目標設定で何らかの問題を抱えているなら、今まで読んできた本とは違うヒントを本書は与えてくれるだろう